e-Residencyとは
エストニアでのバーチャルな居住権。e-Resident(電子居住者)が、インターネットでエストニアの電子政府サービスを利用したり、銀行取引などを行う際に本人であることを電子的に認証することができる制度です。
デジタル国家の住人と表現する方もおりますが、実際にエストニアの国籍やビザが取得できる訳ではありません。
e-Residencyのメリット
1.会社設立および運営
世界中どこにいても、インターネットだけで、エストニアに会社を設立し運営することができます。エストニアはユーロ加盟国ですので、ユーロ市場へのアクセスが簡単にできます。
2.銀行口座開設
エストニアの銀行口座を開設して、オンラインバンキングを使うこともできる。実際には審査が厳しかったりするので、簡単に銀行口座を開設できる訳ではありません。それでも、ヨーロッパに居住していない日本人が、ヨーロッパで口座を開設できる銀行は殆どないため、大きなメリットと思います。
3.電子署名
ネットを通じてビジネスパートナーとの契約に署名し、政府にすべての必要な報告書を提出することが可能となります。エストニアでの署名にID及びソフトウエアで行うことができます。ただ、エストニアに住んでいたり、会社を運営をしていない場合、必要となる場面はなさそうです。
e-Residencyの限界
1.国籍やビザを得られる訳ではない
デジタル国家と言っても、現実のエストニアの国籍やビザを取得できない。
2.居住者向けのサービスを利用できない
エストニア居住者は公共交通機関が無料になったりしますが、e-Residentは適用対象外となっています。
e-Residencyの申請に必要なモノ
証明写真(JPEG、JPG、PNG、BMP、TIFF)
パスポートの写真(JPEG、JPG、PNG、BMP、TIFF、PDF)
100ユーロの手数料を払うためのクレジットカード(VISA、Mastercard)
僅かな英語力(英語ができる知り合いが入れば解決)
e-Residencyの申請方法
申請用のサイト
以下のe-ResidencyのHPにアクセス。
APPLY NOWをクリック。
ほとんどの方は初めてe-Residencyを申請すると思いますので、Type of applicationのChoose option…でFirst e-Residency applicationを選択。
Personal details
Given name(s) | 名前 |
Surname(s) | 苗字 |
Country of birth | 生れた国:Japan |
Citizenship | 市民権:Japan |
Date of birth | 生年月日 |
Sex | 性別(Male:男性、Female:女性) |
Personal identification code | 個人識別コード(マイナンバーをいれるか悩みましたが、私はNot applicable in my country of citizenshipにチェック) |
Contact information
Country | 国 |
Street address | 番地などの住所 |
City* | 市町村 |
County* | 州、都道府県 |
Postal code | 郵便番号 |
Eメールアドレス | |
Confirm e-mail | 確認用Eメールアドレス |
Telephone | 電話番号 |
Pick-up location | Japan, Tokyo |
*Countyは入力が必須の項目ではなかったため、Cityに東京都まで含めて入力しました。
Identification details
Type of travel document | Passport/travel document |
Document number | パスポート番号 |
Issuing authority | Ministry of Foreign Affairs |
Date of issue | 発効日 |
Date of expiry | 有効期限 |
Issuing country | Japan |
Upload photo | 写真のアップロード |
Upload copy/photo of your travel document | パスポート写真のアップロード |
Additional information
Enter a link to an online CV | オンラインで閲覧できる履歴書のリンク |
Social Media accounts* | ソーシャルメディアのアカウント |
In case you have ever been convicted in criminal offence….. | 有罪の犯罪歴がある場合にその内容を記載。無いですよね。 |
Enterprise/business related that you are connected to* | 関連する企業やビジネス |
Bans or restrictions on business related to you or your enterprises/business | 関連する企業やビジネスで禁じられている又は制約事項 |
*私はほとんど入力していませんが、LINEのアカウント名と会計事務所名を記載
Reason for application
Main motivation | 主な申請動機:Fan of e-Residencyが次のDescribe…で書きやすいかもしれませんね。 |
Describe your main motivations to become an e-resident | e-Residentになる主な動機を記載。英語で記載する必要があるため、苦手な方は英語が得意な人に頼むか、Webの翻訳機能を活用。 |
To support your application you may upload additional documents | 申請を補足する追加資料のアップロード。もしあれば。 |
4か所にチェックを入れてPROCEED TO NEXT PAFEをクリックすると支払い画面へ。
手数料の支払
特段説明は不要と思いますが、クレジットカード情報を入力します。アメックスは使えません。また、私はVISAのデビットカードで試してみましたが、ダメでした。
CVV2:クレジットカードの裏面などに記載されている3桁の数字です。
今後のプロセス
クレジットカードの決済が完了すると申請は終了。最後に以下の画面となります。
申請完了メール
申請が終わると登録したメールアドレスに以下のメッセージが届きます。
2018年9月14日に申請したので1ヶ月程度で承認されるかが決まると思います。承認・不承認等の流れは後日アップいたします。