外国払小切手の日本での取扱い

日本では個人で使用する事が殆ど無い小切手ですが、米国では日常的に利用されており、ドル建ての小切手を受け取ることもあります。

ドル建てに限らず、外貨建ての小切手は、外貨小切手や外国払小切手(クリーンビル)と呼ばれており(以下、外国払小切手)、取扱いに慣れていない方が非常に多い決済手段となります。

以下、外国払小切手が振り出された事を前提に記載しております。

目次

外国払小切手(クリーンビル)とは

外貨・円貨を問わず、支払場所を海外とする小切手。小切手に支払場所が記載されておりますが、文字とは限らず、数値の場合もあります。

私が利用しているバンクオブハワイの小切手にはBank Routing Number 121301028 が記載されており、この番号で支払場所を特定します。

米国の銀行・会社・個人・政府からドル建ての小切手を受け取った場合、通常、支払い場所は米国になりますので、外国払小切手に該当します。

日本の銀行での換金方法

日本では、銀行で換金(取立)するのが一般的でしたが、マネーロンダリング規制等が強化されており、取り扱いを終了する銀行が多いです。

全ての銀行を確認したわけではありませんが、主要な銀行や外貨に力を入れている銀行等について状況をまとめました。

銀行 取扱 状況(2021年5月23日時点)
三菱UFJ銀行 × 2019 年 5 月 31 日(金)窓口受付分で、外国払小切手(クリーンビル)取立の受付を終了。
三井住友銀行 × 2018 年 7 月 2 日(月)より外貨小切手取立・買取の店頭受付を停止。
みずほ銀行 × 2018年12月3日 月曜日より外貨小切手等の店頭受付を停止。
ゆうちょ銀行 × 海外発行小切手の取立業務は取り扱っていない。
プレスティア(SMBC信託銀行) 口座を保有している事が前提となりますが、対応しております。
住信SBIネット銀行 × 外貨現金、外貨建て小切手・トラベラーズチェックでの預入及び被仕向電信送金(銀行への外貨送金)での預入は取扱っていない。

上記の銀行だけで考えると、2019年6月1日以降はプレスティアの一択となります。

これから外国払小切手が振り出される場合

日本で取り扱う銀行がほとんどない状況ですので、小切手では無く、外貨で海外から日本への送金(受取人手数料負担)を依頼した方が楽です。ただ、マネーロンダリング規制のため、オンラインや書類送付のみで対応してくれない可能性があり、支店を訪れる必要が出る可能性があります。

海外との資金移動が多い場合、現地の銀行口座を保有した方が便利なことも多く、小切手を日常的に使用する米国ですとハワイでの銀行口座開設が簡単です。小切手を受け取った場合、モバイルデポジットでの入金も可能。

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